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童夢カーボンマジック社製CFCについて

東洋楽器では童夢カーボンマジック社製CFCを採用しました。

進化するカーボンファイバー

カーボンファイバーは繊維ですから、引張りには強いのですが、圧縮方向には全く無抵抗です。また、そのままでは、糸や布のようなものですから、風呂敷と同じで形になりません。

その引張りに強い特性を活かすため、また、必要な形を保たせるために、布状に織ったカーボンファイバー繊維にプラスチック樹脂を染み込ませて固めて出来る製品をCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)と呼び、カーボン繊維とプラスチックの複合材です。

複合材の素材として、従来から広く使われてきたグラスファイバーですが、カーボンファイバーが登場したことで物性が大きく向上し(重量に対する強度が飛躍的に向上)、使用される分野が大幅に広がりましたが、その後、更に新しい高性能・高機能材料の組合せと成形方法の改良が進み、従来のグラスファイバーの複合材とは比較にならないほどの機能と物性を持った新しいカーボンファイバー複合材が誕生するに至り、それらを特にCFC(カーボンファイバー・コンポジット)と呼んで従来のグラスファイバー複合材などと区別しています。

※一般に、総称としてはCFRPと呼び、その中で、特に高度な製法で製作されたものをCFCと呼んでいます。

つまりCFCとは

CFCが、カーボンファイバーと樹脂の複合材といっても、強度を負担するのはカーボンファイバーだけで、樹脂の役目は製品を形作ることと材料の接着です。だから、軽くて強いCFCを作り出すためには、樹脂の量を出来る限り減らしてカーボンファイバーを出来る限り増やすことが基本です。
そのために、どんどん新しい材料が生まれ、設計技術が発達し、大掛かりな設備による、より高度な生産方法が発達してきました。童夢カーボンマジック社は、その最先端をいく開発/生産技術を開拓し、最先端のCFCを開発できる数少ない企業の一つです。

品質の決め手は設計力

優れたCFC製品を生産するためには、実際に成型する職人の技術も重要ですし、最新の生産設備も必要です。しかし、複雑な構造を持つ機能部品の開発に最も重要なことは高度な設計技術力です。
同社の開発技術は、緻密で、超軽量で、クラッシュなどによる強い衝撃にさらされ、人が乗って300km/h以上のスピードで疾走するレーシングカーの開発で鍛えられた、比類なき高度な技術力と信頼性を兼ね備えています。

F1の100%がCFCです

CFC(カーボンファイバー・コンポジット)製品は、炭素繊維自体の強度だけが実力ではなく、その物性を活かした製造方法との相乗効果により、現状、一般的に入手可能な工業材料としては、最も軽量かつ高剛性な材料として認められています。
という説明をくどくどとしなくても、予算に糸目を付けずに、地球上で最も軽く最高の強度を求め続けるF1マシンの100%に使用されていることからも明白です。また、レーシングカーの車体にCFRPを採用するようになってから、事故による死亡者が1/30以下になったという事実が、その実力を物語っています。

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